こんにちわ!ひちです(^^♪
3月に入り、暖かい日も多くなり、いよいよ春到来ですね。
この時期になると、やはり3月になると東日本大震災を思い起こします。今年は、あれから11年。
今日は、震災をきっかけに描かれた絵本「あさになったのでまどをあけますよ」を紹介したいと思います。
とても美しく、日常の幸せを感じることができる絵本です。
「あさになったのでまどをあけますよ」情報
作・絵:荒井良二
出版社:偕成社
出版年月日:2011年12月
対象年齢:3歳から
価格:1300円+税
受賞歴:厚労省社会保障審議会推薦児童福祉文化財(2012)
日本子どもの本研究会選定図書(2012)
全国学校図書館協議会・選定図書(2012)
日本図書館協会選定図書(2012)
産経児童出版文化賞・大賞(2012)
MOE絵本屋さん大賞1位(2012)
あらすじ(内容)
1日の始まりの朝。
“あさになったので まどを あけますよ”
子どもが窓をあけると、朝焼けの美しい景色が広がっています。
”やまは やっぱり そこにいて
きは やっぱり ここにいる
だから ぼくは ここがすき“
いろいろな場所に住む子どもたちが、朝になると窓をあけ、新しい1日を迎えます。都会や田舎、川や海、住んでいる場所によって見える景色は違いますが、子ども達にとってはいつもと変わらない景色が広がります。
だからここが好き。
なにげない日々の繰り返しの中にある、生きることの喜びを描いた絵本です。
感想
美しく、何気ない日常に幸せを感じることのできる絵本です。
この絵本は、作者の荒井良二さんが、東日本大震災をきっかけに被災地へ何度も訪れ、つくられた作品だそうです。
さまざまな場所で生活する子どもたちが、朝に窓を開け新しい1日を迎えます。山や街、海や川、見える景色は違いますが、そこには朝焼けが美しい景色が広がっています。
何も変わらない景色だけど、だからここが好き。
慌しい毎日を送っていると、この何気ない日々が、とても幸せでかけがえのないものであるということを、つい忘れてしまいそうになりますよね。
この絵本を読むと、1日1日を大切に過ごさないといけないなと改めて感じました。
文章は短いものの、美しい絵とあいまって、心に刺さるものがあると思います。
ところで、作者の荒井良二さんの描く景色って、知らない場所のはずなのに、なんだか見たことがあるように感じませんか?
私は絵本の景色を眺めながら、なんだか夢で見たことあるような不思議な感覚に陥りました。インタビュー記事で読んだのですが、荒井良二さんは景色を描くときに、実際の街を描くのではなく、ここでもありそうな、あそこでもあるようなイメージで描かれてるそうです。だから、デジャブのような不思議な感覚を感じる絵だったんだなーと納得しました!
この絵本は、日常の大切さを気づかせてもらえ、どんな辛いことや不安なことがあっても、明るい朝がくるというポジティブな力も感じることができる絵本だと思います。
私も、朝窓をあけて、ゆっくり深呼吸をして、1日を大切に過ごしたいと思える1冊でした。
さいごに
絵本「あさになったのでまどをあけますよ」はいかがでしたか?
作者の荒井良二さんが、東日本大震災をきっかけに描いた絵本で、何気ない日常の中に生きる喜びを感じることのできる美しい絵本です。
コロナ渦の今、終わりの見えない不安な日々を送っている方も多いかと思いますが、ぜひ、この絵本を読んでみて欲しいなと思います。