ひちめも

木のおもちゃ、絵本、時々好きなこと

絵本「ひとりでおとまりしたよるに」あらすじや感想

こんにちわ!ひちです(^^♪

4歳の息子が大好きな絵本「ひとりでおとまりしたよるに」をご紹介したいと思います。

徳間書店の「子どもの本創刊20周年記念作品」として2014年に出版された絵本です。英国を代表する児童文学作家と画家が、共通の孫のために作った心あたたまる絵本です。

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「ひとりでおとまりしたよるに」情報

文:フィリパ・ピアス

絵:ヘレン・クレイグ

訳:さくまゆみこ

出版社:徳間書店

価格:1400円(税抜)

対象年齢:5歳〜

出版年月日:2014年1月

あらすじ

ある日、エイミーは、おばあちゃんのうちに、初めて1人でお泊まりに行きました。かばんに、大事な「たからもの」を3つ入れて。

昼間はおばあちゃんと楽しく過ごしましたが、夜になるとお母さんや弟に会いたくなりました。寂しくなったエイミーは、ひとつめのたからものを取り出しました。自分の部屋に敷いてあった小さなマットです。

エイミーが足を乗せると、マットはふわっと浮き上がり・・・?

感想

まず、夜空を駆けめぐる馬に乗った女の子の表紙が目を惹きます。タイトルの「ひとりでおとまりしたよるに」と相まって、どんなお話が待ってるんだろうとワクワクします。

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おばあちゃんの家に一人で泊まりにいくと決めたエイミー。それも3泊も!

エイミーは自分のかばんにお泊りグッズを準備します。そして、大事なたからものを3つかばんに入れていくことにしました。

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エイミーはおばあちゃんの家で、楽しく過ごしました。

おばあちゃんの家って、自分の家にはない古いものや不思議なものがいっぱいで、子どもにとってもとてもワクワクしますよね♪

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夕ごはんを食べ、眠りにつきましたが、エイミーは目を覚まします。

お母さんと弟に会いたくなったのです。

 

「そうだ、たからものをもってきたんだ!」と、エイミーはカバンから一つ目のたからものを取り出します。

自分の部屋にあった小さなしましまのマットです。

マットに足をのせると、ゆっくりとマットは浮き上がり夏の空に飛び出して行きました。

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おばあちゃんの家から自分の家に空飛ぶマットで飛んでいく様子が描かれていますが、おばあちゃんの家とエイミーの家はとても近所であることがわかります。

でも小さなエイミーにとっては、とても遠く感じるし、大好きなお母さんと離れてお泊りすることは、とても勇気のいることだったんだと思います。

 

空飛ぶマットでエイミーの家に行き、いつもの変わらないお母さんと弟の様子に安心したエイミーは、おばあちゃんの家に戻ってきます。

 

次の日もエイミーはおばあちゃんと公園でお昼を食べ、ぶらんこやシーソーで遊びます。

たくさん遊んだので、その夜エイミーはすぐに眠たくなりました。けれど、しばらくすると目をさましました。おうちに帰りたくなったのです。

そこで、二つ目のたからものを取り出します。自分の部屋の飾り棚から持ってきた小さな木の馬です。

木の馬を床に置くと、馬はどんどん大きくなり、エイミーを乗せ月夜の空へ駆け上ります。

お母さんと弟の様子を見て安心したエイミーはおばあちゃんの家に戻り眠りにつきます。

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3日目は雨なので、おばあちゃんと一緒にケーキをつくりました。

明日、お母さんと弟が迎えにくるので、みんなで食べる予定です。

その夜は嵐でした。雷や雨の音に、不安になったエイミーは、お家に帰りたくなります。3つ目の宝物、お風呂場から持ってきた木の船を取り出します。

木の船は大きくなり、エイミーを乗せると嵐の夜へ出て行きました。

いつものように自分の家にやってきたエイミー。ところが、家は真っ暗でお母さんも弟も居ません。お母さんたちはエイミーを置いてどこかへ行ってしまったのです。

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エイミーは泣き出します。おばあちゃんの家に戻ってきた後も、涙が止まりません。エイミーがおんおん泣いていると、「あらっ、エイミーがないてるみたい」とお母さんの声が聞こえます。

階段を上がってきたお母さんは、エイミーを抱きしめます。

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お母さんと弟は、1日早くおばあちゃんの家に来ることになったのです。

お母さんに会えて安心したエイミーは、ベッドで眠りにつきます。

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次の日は、公園に移動遊園地がきており、みんなで遊びに行きました。

エイミーはメリーゴーランドに乗りました。向こう側に回ると、みんなの姿は見えなくなります。でもしばらくすると、また家族みんなの顔が見えてきます。

エイミーにはもうわかっていました。

みえなくても、みんなちゃんとそこにいるんだよね。

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いい本というのは、文章を読むことで情景が目に浮かびますが、この絵本もエイミーの心情やその場面の光景が目に浮かぶように想像できました。

1人でお泊まりするいう、エイミーのちょっとお姉さんになりたいという気持ち、でもだんだん寂しくなっておうちに帰りたくなる子どもらしい気持ちがよく描かれています。

最後の移動遊園地のシーンでは、家族と離れていてもちゃんとエイミーのことを見ている、愛しているということを、エイミーが理解したことが描かれています。

家族から愛されているという自信が、エイミーをまたひとつ成長させたのではないかと思います。

 

子供にとって、愛されているということを認識することは、何よりも自信と成長に繋がるのだと思いました。

 

この絵本は作家のフィリパ・ピアスと画家のヘレン・クレイグが共通の孫のために書いた絵本です。

「あなたを愛している」という思いがとても伝わる素敵な絵本だと思いました。

さいごに

ひとりでおとまりしたよるに」はいかがでしたか?

おばあちゃんのおうちに初めてお泊まりすることを通して、家族の愛を感じ、ちょっぴり成長する女の子の物語です。

対象年齢は5歳〜となっていますが、4歳の息子も大好きで、毎晩読んでいます。

 

家族からの愛を感じる心温まるストーリーで、イラストもとてもかわいいのでプレゼントにもぴったりだと思います。