ひちめも

木のおもちゃ、絵本、時々好きなこと

絵本「ナマケモノのいる森で」あらすじや感想

こんにちわ!ひちです(^^♪

 

今日は、自宅で静かに読みたくなる素敵なしかけ絵本「ナマケモノのいる森で」をご紹介したいと思います。

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「ナマケモノのいる森で」情報

「ナマケモノのいる森で」

しかけ:アヌック・ボワロベール、ルイ・リゴー

文:ソフィー・ストラディ

訳:松田素子

出版社:アノニマ・スタジオ

対象年齢:5歳~

価格:2,200円(税別)

360度広がる森の中で発見する
よろこびや驚きフランスで生まれたしかけ絵本の日本語版です。6つのポップアップのページと、引き出す仕掛けのある1ページは、ページをめくるだけで内容がわかり、ストーリーを読み込むとさらに深く心に届きます。『ナマケモノのいる森で』のタイトル通り、どのページにもいるナマケモノを探したり小さいお子さんから大人まで楽しめる内容です。プレゼントにも喜ばれる1冊です。
※世界13カ国語で翻訳

https://www.anonima-studio.com/books/picture_book/wakeup_sloth/ 

あらすじ

美しい森がありました。

緑の葉っぱが生い茂り、そこにはたくさんの生き物が住んでいました。鳥や、ヒョウ、アリクイ、ヒト、そしてナマケモノ。歌ったり、食べたり、眠ったり、遊んだりしながら生きていました。

ところが、ある日突然「シャーン シャーン!ギューン ギューン!」と冷たい機械の音が響きました。

どんどんあっという間に、木は切り倒されていきました。

鳥たちが逃げていきます。ほかの動物たちは?そしてナマケモノは?

・・・・・・そして、ついに森消えてしまいました。

森は死んでしまったのでしょうか。

ナマケモノも死んでしまったのでしょうか。

感想

まず、シンプルながらも目を引くおしゃれなイラスト、本のサラサラした質感がとても印象的です。

そして、開いてみてビックリ!!

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ロバート・サブダのようなド派手な飛び出す絵本ではないけれど、とても細やかで丁寧しかけが飛び出します。

対象年齢は4~5歳くらいかと思います。

細工が細かいので、あまり雑にページをめくると破損するかもしれません。

大人の方と一緒に読むのであれば、もう少し小さいお子様も楽しめると思います。

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しかけは、表だけでなく裏にもしっかりイラストが描かれています。森にすむたくさんの生き物たちが出てくるので、「ウォーリーを探せ」のように森の中から様々な動物を探したり、見つけたりしながら楽しめると思います。

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たくさんの動物たちが生きている森に突然響く冷たい音。

次々と木は切り倒され、あっという間に森がなくなってしまいます。森の中で暮らしていたたくさんの命も消えてしまいました。

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ある日、そこへ一人のヒトがやってきて、土を耕し種をまきました。そのヒトは、そこから逃げ出したりせず、あきらめることなくまきつづけました。

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そしてある日、新しい命が大地をおしあげあらわれました。

この、新しい芽が出るしかけがとても良く、感動しました!

 

それからとても、とても長い時間がすぎ、木が、森が戻ってきました。

最後の素晴らしい森の様子は、ぜひ購入して自分の目で見てくださいね♪

 

森を破壊するのもヒト。そして森を蘇らせるのもヒトということに、考えさせられるものがありました。森を壊すのはあっという間であることに対して、森を戻すにはとてもとても長い時間がかかることも、 ポイントだと思います。

 

自然とヒトとの在り方について、この絵本を通じて考えるきっかけになったと思います。

さいごに

「ナマケモノのいる森で」は自然とヒトの在り方について考えさせられる美しいしかけ絵本です。

子どもだけではなく、大人の方への贈り物にも喜ばれるかと思います♪

英語版は「Wake Up, Sloth!」というタイトルみたいです。直訳すると「起きて、ナマケモノ!」なので、結構日本語とタイトルと印象が違いますね。では、本家のフランス語版はというと「Dans la forêt du paresseux」です。forêtが森、paresseuxがナマケモノで、日本語と同じタイトルのようです。国によるタイトルの違いが、文化の違いを感じますね。私は、ナマケモノだけではなく森も主役の絵本だと思うので、日本語やフランス語のタイトルのほうが好きですね。

ぜひ一度、読んでみてくださいね(^^♪