ひちめも

木のおもちゃ、絵本、時々好きなこと

絵本「おちゃのじかんにきたとら」あらすじや感想

こんにちわ!ひちです(^^♪

2020年3月(再放送4月、5月)にNHK(Eテレ)でアニメ化が放送され話題の絵本「おちゃのじかんにきたとら」をご紹介したいと思います。

1968年にイギリスで出版され、世界中で読み継がれているロングセラー絵本です。

f:id:himawari3333:20200513120746j:image

 「おちゃのじかんにきたとら」情報

作:ジュディス・カー

絵:ジュディス・カー

訳:晴海 耕平

対象年齢:4~5歳から

出版年月日:1994年9月

価格:1,400円(税抜き)

あらすじ

ある日、ソフィーとお母さんがお茶の時間にしようとしていると、突然玄関のベルが鳴りました。そこには大きくて毛むくじゃらのとらがいて、「ごめんください。お茶の時間にご一緒させていただけませんか」と言いました。

お母さんは「もちろんいいですよ。どうぞお入りなさい」と迎えいれます。

おなかのすいていたとらに、2人は食べ物をすすめました。それをとらは全部食べてしまい、他に食べ物はないかと探しはじめました。

とらは、家中の食べ物や飲み物を食べてしまい・・・

  • 感想

  • ソフィーとお母さんがお茶の時間にしようとしていると、突然やってきたとら。
  • とらは、「ごめんください。ぼくとてもおなかがすいているんです。おちゃのじかんに、ごいっしょさせていただけませんか」と丁寧で紳士的な態度で話します。大きなとらに驚くこともなく、「もちろんいいですよ」と迎え入れるお母さんがおもしろいです。とらは、2人と同じようにテーブルにつきます。
  • この絵本に出てくるとらは、擬人化された可愛らしいものではなく、あくまで本物のとら!
  • 大きな体に、するどい目つき。家中の食べ物をあさって食べている様子は、野生のとらのようで、少しドキドキしてしまいます。
  • 普通だと、いつ人を襲うかもしれないという不安と恐怖を感じる状況の中、娘のソフィーが常に愛おしそうにトラを見つめ、スキンシップをとっているところが印象的でした。
  • とらが家中のものを食べてしまい、夕ごはんが作れなくなってしまった状況に、お父さんは驚くことも怒ることもなく「お父さんにまかせなさい。いい考えがあるよ」と言い、家族でレストランに出かけるポジティブさも素敵です。
  • 翌朝、ソフィーとお母さんは買い物に出かけ、とらがいつまたお茶の時間にきてもいいように、「タイガーフード」という大きな缶詰も買っていました。とらはあれから一度もあらわれることはありまませんでしたが、ソフィーはもう一度とらに会いたかったんでしょうね。
  • どんな状況でも、いつも前向きな3人は、とても素敵な家族でした。
  • ストーリーには関係ありませんが、作者ジュディス・カーの描く挿絵がこの絵本の魅力を際立たせていると思います。ソフィーとお母さん、お父さんの着ている服が、とにかくオシャレです☆
  • f:id:himawari3333:20200513120800j:image
  • さいごに

  • NHKで放送されたアニメは、イギリスのチャンネル4が2019年のクリスマスに放送したものです。アニメ化に際しては、俳優ベネディクト・カンバーバッチ等、豪華キャストがキャラクターの声を担当することでも話題を呼んだそうです。
  • 私もNHKの放送も見ましたが、少し恐怖を感じるとらのリアルな動き、絵のオシャレな雰囲気が、絵本をよく再現していてよかったです!
  •  
  • 「おちゃのじかんにきたとら」は突然とらがやってくるというありえない状況の中で、平然と前向きに対応する家族が魅力的な絵本です。とらの様子にドキドキしつつも、この家族から感じる穏やか雰囲気で楽しく読むことができます。ぜひ読んでみてください。
  •