こんにちわ!ひちです(^^♪
今日は私の大好きな絵本「くまのコールテンくん」をご紹介したいと思います。
「くまのコールテンくん」情報
作:ドン=フリーマン
訳:松岡享子
出版社:偕成社
出版年月日:1975年5月
対象年齢:3歳から
価格:1200円(税抜)
あらすじ
くまのぬいぐるみのコールテンくんは、デパートのおもちゃ売り場で誰かにつれて帰ってもらうのをずっと待っていました。
ある日、女の子が来てコールテン君を欲しがりますが、お母さんに「このくまズボンのボタンが取れているわ」と言われて帰ってしまいます。
その晩、コールテン君はボタンを探しに夜のデパートを冒険します。初めてのことばかりにワクワクするコールテン君ですが、ボタンを見つけることはできませんでした。
次の朝、コールテン君が目を覚ますと、昨日の女の子がやってきました。
「あたし、リサっていうの。あたし、あなたをつれにきたのよ」
リサはコールテン君を家に連れて帰り、ボタンをつけてあげました。
二人は友達になりました。
感想
クリスマスにぴったりの絵本で、私の大好きな絵本です!
くまのぬいぐるみのコールテン君がとても純粋でかわいいんです。
デパートのぬいぐるみ売り場で、ずっと誰かにつれて帰ってもらうのを待っているコールテン君。
ある日、女の子がコールテン君を欲しがりますが、お母さんに「ボタンが取れているからだめよ」と言われて帰ってしまいます。
ボタンがないせいで買ってもらえないと思ったコールテン君は、夜のデパートでボタンを探すことにします。ボタンを探す中、コールテン君はうっかりエスカレーターに乗ってしまいます。どんどん上るエスカレーターに「これ、山かな?ぼく、ずっと前から山にのぼってみたいなあって思ってたんだ」と言います。夜のデパートって、とても広いのに誰もいなくて、ワクワクするけど少し怖い気持ちもありますよね。デパートの場面は、そんなコールテン君の気持ちがとてもよく伝わります。この絵本を4歳の息子に読んだとき、息子もコールテン君と一緒に冒険している気持ちになったようで、警備員のおじさんが近づいてくるシーンでは、ドキドキしていました!
結局、コールテン君はボタンを見つけることはできませんでした。
翌朝、昨日コールテン君を欲しがった女の子“リサ”がやってきます。自分の貯金がいくらあるか調べてお母さんを説得してやってきたのです。
リサはコールテン君をうちにつれて帰りました。リサのうちには、女の子のベッドの他にもう一つコールテンくんにぴったりの大きさのベッドがありました。リサがコールテン君を買うと決めて準備していたんですね。
また、リサはコールテン君のとれたボタンをつけてくれます。このとき「あたし、あなたのことこのままでも好きだけど、でも、紐がずり落ちてくるのは気持ち悪いでしょ」と言います。
ボタンがとれて、誰も買ってくれなかったコールテン君のありのままを受け入れて、そして「ズボンがずり落ちたら気持ち悪いでしょ」とコールテン君のためにボタンをつけてあげるリサの愛情がとても暖かいです。
「友達って、きっと君のような人のことだね。ぼく、ずっと前から友達がほしいなあって思ってたんだ」とコールテン君は言います。「あたしもよ!」とリサは答えて、コールテン君のぎゅっと抱きしめて物語は終わります。
コールテン君が幸せになれて、よかったです。リサのやさしさに涙が出てくるくらい素敵なおはなしでした。
さいごに
絵本「くまのコールテンくん」はいかがでしたか?
コールテンくんのかわいらしさとリサのやさしさが伝わる暖かい絵本です。長く愛される絵本で、贈り物にもぴったりだと思います。この絵本を読むと、おうちのぬいぐるみを大切にしたくなると思いますよ(^^)
おすすめの絵本ですので、ぜひ読んでみてくださいね。