ひちめも

木のおもちゃ、絵本、時々好きなこと

絵本「まっくろネリノ」のあらすじ、感想

こんにちわ!!ひちです(^^♪

今日はちょっぴり自分のことが好きになれる素敵な絵本「まっくろネリノ」をご紹介します。

f:id:himawari3333:20180815224105j:image

「まっくろネリノ」について

作・絵  ヘルガ=ガルラー

訳    やがわすみこ

出版日  1973年7月

対象年齢 3歳から

出版社  偕成社

オーストリア児童文学賞

中央児童福祉審議会特別推薦文化財

あらすじ

真っ黒なネリノは、父さん、母さん、そして4人の兄さんの7人家族。
ネリノが真っ黒だからという理由で、兄さんたちはネリノと遊んでくれません。
生まれつきの色にコンプレックスを抱え、ネリノは孤独を感じていました。
そんなある日、4人の兄さんが行方不明になってしまいます。美しい色がゆえに、兄さんたちは鳥かごに捕まってしまったのです。そこでネリノがとった行動とは・・・?

感想

ヘルガ=ガルラーさんの繊細な絵とパステル画の美しい色彩が印象的な絵本です。
誰もが様々なコンプレックスを抱えて生きています。ネリノもそんな一人です。ネリノは自分の真っ黒な色が嫌で、どうすればみんなと同じようになれるのか考えます。

誰もが経験があるのではないでしょうか?「浮いた存在になりたくない」「仲間外れにされたくない」という思いから、周りに合わせたり、他の人と同じようなことをしてしまいますよね。ネリノも同じような悩みを抱え、孤独や寂しさを感じています。

こんな時、親が愛情を伝えてあげるとよいのかもしれませんが、ネリノの両親はエサ探しに忙しく、気づいてあげることができていないようです。
美しい色がゆえに、捕まってしまった兄さん達を救うのは、真っ黒なネリノだからできることでした。
人との違いを認め、本当の自分を受け入れ、そして活かしていくネリノの成長が描かれていました。自分の個性を受け入れ好きになるということは、簡単そうだけど、すごく勇気のいることですよね。

ネリノは自分の真っ黒活かし、兄さんたちを救うことで、自分に自信が持てたのだと思います。小さなことでも、自分のできることや得意なことを認めることで、自分を好きになれるといいですよね。考えさせられることの多い、素敵な絵本でした。

さいごに

「まっくろネリノ」は、自分の個性を受け入れるというメッセージが印象的な絵本でした。文章で書くとすごく固くて教育的すぎる内容に聞こえるかもしれませんが、ずっとネリノの一人称で話が進むので、わかりやすく柔らかい雰囲気です。ヘルガ=ガルラーさんの美しくかわいい絵も素敵で、お子様でも読みやすいかと思います。

素敵なお話でおすすめの絵本です☆

他の絵本の記事もよかったら併せて読んでいただければ嬉しいです(^^♪ ↓ ↓ ↓